叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



「死にたいとか、思わないでくれよ」


「なに……なんで……」


「相沢。リハビリ頑張ろう。俺、全力で支えるから」



いつか思い出になる今日を。

今、この時間。

どうせならより笑顔の多い思い出にしたいって思わないか?



「不安なら、そう言えばいいんだ」



本当は気づいていた。

相沢が未来に不安を抱いていたこと。


身体が自由に動く俺には完全には想像つかないけど、やっぱり身体が自由自在じゃないのは辛いはず。


このまま自分はどう生きて行くんだろうとか、
このまま歩けなかったらどうすればいいんだろうとか。


いろいろ考えていたと思う。

頭の中、ぐじゃぐじゃだったと思う。


リハビリをしないのはそのせいだということも気づいていたよ。


現実を受け止められなかったんだろう?


俺が仮にそうなったら、きっと簡単には割り切れない。


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