叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。


そして俺の横に風をなびかせて教室を出て行った。


相沢の目が、悲しそうに見えたのは気のせいか?


…相沢…?


様子がおかしい彼女のことを目で追って見えなくなってもそこ一点をボーっと見つめた。



「…冬樹くん?」


「ごめん、仁!これ頼んだ!」



半分預かっていたノートを仁の机に置いて俺は相沢を追いかけた。



「ちょ、マジかよ!冬樹ん!」



誰が冬樹んだ!!


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