叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。


「図書室?」



相沢に連れて来られた場所は図書室だった。


誰もいない。

そう思った時に授業が始まるチャイムが鳴り響いた。


あ…授業…始まった。



「相沢と授業をサボるのはこれで二回目だな」



おどけて笑ってみたものの、相沢は相変わらず不機嫌みたい。


なんで?



『どうしてゴメンって言ったの?』



カツカツと音を鳴らして黒板にチョークで文字を書いて行った。


ーーどうしてゴメンって言ったの?


いつゴメンって言ったっけ…

記憶を辿ると「あっ…」と思い当たる節にぶつかった。

< 61 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop