叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「図書室?」
相沢に連れて来られた場所は図書室だった。
誰もいない。
そう思った時に授業が始まるチャイムが鳴り響いた。
あ…授業…始まった。
「相沢と授業をサボるのはこれで二回目だな」
おどけて笑ってみたものの、相沢は相変わらず不機嫌みたい。
なんで?
『どうしてゴメンって言ったの?』
カツカツと音を鳴らして黒板にチョークで文字を書いて行った。
ーーどうしてゴメンって言ったの?
いつゴメンって言ったっけ…
記憶を辿ると「あっ…」と思い当たる節にぶつかった。