叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。


アイスをぱくっと口に放り込んでから、仁が真面目な顔になった。


ザワザワと人で賑わう店内。



「……俺は言ったからな」


「え?」


「俺はちゃんと優夜ちゃんには近づくなって、忠告しておいただろ」



やっぱり、相沢絡みのことか。



「なんで相沢のことそんな風に言うんだよ」



少なくとも俺が相沢を見てきた3ヶ月間、仁が言うような姿は見ていない。


俺は、やっぱり相沢が好きで。
大好きで。


俺が自分の目で見てきた相沢が本当の相沢だと思うから。
仁の言うことの方が信じられない。


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