隣の席の俺様ヤンキー
声のかかったほうを見ると
そこには月希先輩がいた
「あ・・どうも。」あの本の整頓以来会ってなかったな
こんなところを見られるなんて、なんか複雑
「傘、ないの?」
「あぁ、はい。月希先輩はなにしてたんですか?」
「家がこの近くだからさ。ちょっと買い出しに」
「あぁー・・。」
そこから沈黙が続いた
なにか話題・・話題・・。
「これから俺の家来る?」
「へっ」
「雨が止むまで。どう?」
男の人の家なんて上がったこともない
なにかされないだろうか
うーん・・でも月希先輩は優しいし
そんなこと、するような人じゃなさそうだし
でも・・でも・・。
「大丈夫。」
「?」
「襲ったりしないから」クスッと月希先輩は笑った
あれ・・私の気持ち読み取られた?
恥ずかしっ
「じゃあ・・ちょっとの間お邪魔させてもらっていいですか?」
「ん。わかった」
バサッとビニール傘を開くと、「おいで」と言って
私の腕を引っ張った