隣の席の俺様ヤンキー



蓮は、部屋に入ってきたなり私の手を掴んで引っ張った



「ちょっ、なにすんの?」


「来い。」



抵抗できる力なんて、私にはなく
月希先輩と女の人を家に取り残して、私と蓮は近くの公園にたどり着いた






「・・お前、祐也かと思えば次は月希?」


・・はい?


しかも”月希”って・・なんで軽々しく呼んでるの




「違う。」



「じゃあなんで部屋にいるの?」



「・・雨宿りしてるところ拾ってくれたから」


「ホントお前隙ありすぎ。だから男に騙されるんだよ」


はぁーあと蓮はため息をついた



「なにそれ!男に騙されたこともないし!第一、女をもて遊んでるのは蓮じゃん!」


近所に響くかのような声で、私は怒鳴った


だって・・自分勝手すぎるよ



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