SトロベリージャM
(昨日は、大変だったな・・。)


実野里は、昨日を思い出していた。


職場に着くやいなや、ダイに連れられて、全ての部署を回った。


ダイの専属秘書となった実野里は、皆から頭を下げられた。


入ったばかりのアルバイトなのに、このような対応をされると気が引けてきた。


(でも、確実に、たいていの女の人はわたしのこと恨んでる。ダイの美貌のせいだ。)


背中に、相当冷たい視線を感じた。


1人で違う階に行くのは、命取りだということを学んだ。


各階は、総務部・人事部・営業部・企画部・広報部・制作部に分かれていた。


そして、各部とも部屋が4つあり、それぞれの課に枝分かれしていた。


人の多さに圧倒されっぱなしで、部課長に挨拶をするだけで、精一杯だった。


午後は、エデックの中でも、一番の規模を誇るショッピングセンターに行った。


そこで、店長に経営方針やしくみなどの説明を受けた。


それだけで、夕方18時くらいまでかかった。


実野理はアルバイトなので、定時の18時半で帰った。



高速を使い、家の駐車場に着いたのが20時前だった。





< 41 / 225 >

この作品をシェア

pagetop