SトロベリージャM
玄関のドアを開けようと、鞄の中にある鍵を探していると、足元に大きな風呂敷があることに気付いた。


結び目をほどくと、タッパーの中に様々な料理が入っていた。


かぼちゃや乾物の煮物、炊き込みご飯、漬物、ドライフルーツのパウンドケーキなど、皆が作ってくれたものだ。


(おいしそう!もう、今日はジャム酒とヨーグルトだけにしようかと思ってたけど、豪華な夕ご飯になりそう。)


実野里は料理好きだ。


自分の腕が落ちるのが嫌なので、今週の日曜からは、今まで通り毎日作ろうと心に誓ったのだった。





どこからか、聞きなれたメロディーが聞こえてきた。



(あれっ?どうして、こんな時間にハッピーが鳴くのかな?)



実野里は、自分が目を瞑っていることに気付いた。





< 42 / 225 >

この作品をシェア

pagetop