SトロベリージャM
気付くと、廊下を全速力で走っていた。


慌てていたせいか、階段を上って、屋上へ逃げようとしていた。


1階に下りて、家へ帰った方が良かったかもしれないが、今頃後悔しても仕方ないので、目の前の階段を上っていった。


「どうして、わたしは逃げているのだろう。自分の浅はかな行動のせいで、ダイを変えてしまったから?ダイが、わたしにあんな言動をとると思ってなかったから?わたしが、ダイにひどく怒ってしまったから?もう、ダイに嫌われたと思うから?」


どれが正解かわからないけど、わたしはひたすら屋上を目指していた。


涙が、頬をつたっていった。


枕元に置いた、大地との写真を見て眠りにつくときと、同じような流れ方。


目尻をスタートにして、頬っぺたを流れて、ここまでは同じ。


違うのは、枕に吸収されるか、床に落ちるか。


あと、大地を想って流れるか、ダイを想って流れるか。
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