SトロベリージャM
実野里は、自然環境学科だった。


勉強内容は、自分が興味があることばかりで、面白くて仕方がなかった。


これと言って努力はしなかったが、気が付くと、学年トップの成績になっていた。


人と自然が、共に生きることは難しい。


どうしても、知能が高い人間優先になってしまう。


お互いがギブ アンド テイクの精神で、許容の域を超えないように生きていける世の中になればいいのに・・。


昔は、何も考えなくても、自然にできていたことなのに・・。


ちっぽけな実野里にできることは、まずは自分の住む地域を守ることだった。


野菜や果物では、少々、名の知れた地域だ。


復興すれば、有名なブランドとなり、観光地になり、潰される確率はかなり低くなる。


そして、守られる存在へとなる。



ここは、インターネットを利用すべきだと思った実野里は、ひたすらパソコンの勉強に打ち込んだ。


ワードにエクセル、ホームページ作り。


検定にも受かり、事務職レベルにまでのし上がった。




大学も無事卒業し、それと同時に親も都会へと移り住むことになった。







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