SトロベリージャM
「痛っ!!何すんだ、てめぇ!良いとこだったのに!」


「こんな所で変な夢見て、寝言わないでよ!!」


皆席を外し、移動している最中なので、聞かれることはなかったみたいだ。


「さぁ、わたしたちも行こう。」


「あぁ。そうだな。」


廊下の白壁には、ステンドグラスが施されていて、太陽の光を通し、幻想的に輝いていた。


「ねぇ、ダイ。わたし、水着着なくて良いんだよね?ちゃんとしたもの買ってきてくれたんだよね?」


「当たり前だろ。こんな所で、ビキニなんて着せねぇよ。」


夢の中で、どんなビキニを着せようとしていたのか気になったが、聞く勇気は微塵もなかった。


更衣室に着くと、ダイがブランドの袋を差し出してきた。


「ありがとう。また、高いのを買ったの?海にはめったに来ないのに・・。」


「いいんだよ。気にすんな。俺はいつでも見れるだろ。」


最後のコメントは聞こえなかったことにして、サッサと更衣室に入っていった。


袋を開けると、シフォン素材でできたマキシ丈のワンピースが入っていた。


白と水色のグラデーションカラーだ。


ノースリーブの袖にも、少し開いた胸元にもフリルが施されていた。


一目で、海の波をイメージして作られていることが分かるデザインだった。
< 81 / 225 >

この作品をシェア

pagetop