どうしようもない幼なじみに…


「勝手に張り切っとけ」

 俺はそれだけ言って歩く速度を速めた。

「待ってよ」

 腕を掴まれる。

「あ?」

「一緒に…帰ってよ」

 桃花が上目遣いで俺を見上げる。

 桃花は俺より背が低くて160センチしか身長がないから、必然的に俺を見上げる形となる。

「なんで俺が…」

「いいじゃん」

 俺は桃花の顔を見た。

 ヤバい…幼なじみ相手に理性崩れそう。

 幼なじみは恋愛対象外だと思ってたのに。

「…桃花」

 俺は桃花を呼んだ。

 桃花が不審物でも見る目で俺を見る。

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