どうしようもない幼なじみに…



「…―――襲うぞ?」

 桃花の白い顔がみるみる赤くなっていった。

「な、何言ってるの、大ちゃん!」

 桃花はパニくると俺のことを「大ちゃん」と呼ぶ。

 たぶん、大和の大から文字ってるんだろう。

 つまり、桃花は今、パニくってる。

「お、襲うって何!?」

 俺は桃花の頭を撫でた。

「意味知らねぇの?」

「……あ、もしかして私のお金ほしいの?あんまり持ってないよ?」

 桃花が真面目な顔で答えた。

 スリとかと勘違いしているらしい。

「桃花、オマエ…鈍すぎ」

 俺が言うと、桃花はポケットやカバンを探り始めた。

「どうした?」

「もう財布盗っちゃったの!?」

< 47 / 166 >

この作品をシェア

pagetop