どうしようもない幼なじみに…



 俺は、目の前にあるカレー皿にスプーンを突っ込んだ。

「大和…?」

 桃花が素っ頓狂な声を上げる。

「…桃花、これ何入れたんだ?」

 俺はスプーンに乗った妙にねばっこいカレーを口に入れてから聞く。

「人参、ジャガイモ、鶏肉に玉ねぎでしょ?あと納豆とプロテインとレモン汁に蜂蜜…「待て待て待て!」

 俺は桃花を遮った。

「へ?」

「カレーに何入れてるんだよ!」

 俺は口の中のカレーにとんでもないものが入っていると知り、正直パニくった。

「だって納豆は血行よくしてくれるし、蜂蜜とレモンは疲労回復によく効くから…」

「せめて別々で出せよ!ごちゃまぜにしたらよくわかんねぇだろ!」

「ごめん…」

 謝る桃花の指先の絆創膏が視界に入る。

「謝るな。お前が頑張ってくれただけで、十分だから」

 俺はボソッと言った。

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