野獣に魅せられて・・・
「潤ちゃんはその写真の事を

忘れてしまうくらい、

私とラブラブなんです。

だから潤ちゃんを苛めないでください」


笑顔だった未来は、

いつの間にか、

真剣な表情に変わっていた。

・・・

「…悪かった伊藤。

オレの早とちりだったみたい、だな。

彼女さんも、心配をかけて、

悪かったね?」

矢野先生の言葉に、

未来の表情が和らいだ。

・・・

そして、軽く一度頷いて見せた。

・・・

「今日は呼び出してすまなかった。

・・・じゃあ」

矢野先生はそれを最後に、

喫茶店を出ていった。

・・・

そして今度は、

オレと向い合せに、

未来が座る。

・・・

聞かなきゃならないことが、

たくさんある・・・
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