野獣に魅せられて・・・
「・・・いつまで、

こんな事を続けるんですか?」

そう言った玲奈の声は、少し震えていて、

切なくも聞こえた。

・・・

「・・・いつまで?」


「・・・はい」


「オレが、玲奈を嫌いになるまで」


「・・・」


「話しはそれだけか?」


「・・・は、い」

「…じゃあ、オレは仕事だから」

・・・

鞄を受け取ったオレは、

家を出ていった。

・・・

このままでいいなんて思ってない。

心の中では泣いてるんだ。

玲奈を心から愛したいと・・・

この歪んでしまった愛情を、

今のオレにはどうすることもできない。
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