野獣に魅せられて・・・

正樹side

オレは、玲奈を

自分の家に引き込んだ。

必要な物はすべて揃え、家にも

帰すことをしなかった。

そして、仕事も…

アイツと同じシフトにならないように、

すべて変えた。

玲奈の気持ちを、

また俺に向けたい一心で・・・

でも、態度はそれとは全く逆になった。

・・・

冷たい眼差しで、

前のように優しくすることは無くなった。

本当は優しくしたい。

愛して愛して、

どんな風にも当たらない場所に、

玲奈を隠してしまいたい。

・・・

それは無理に等しいのだが…

・・・

「…正樹」

オレの背中に、

愛しい人の声が聞こえた。

だが・・・


「・・・なんだ?」

気持ちとは裏腹に、

冷たい声を発する。
< 71 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop