嘘付きな使用人
雅人と翔の間の席に促され腰掛ける。
それと同時に分厚い書類の束が目の前に置かれた。
「…なんすかコレ?」
「今日中に終わらせる仕事ー。
あっ彩ちゃんのは翔ちゃんときっちり2等分してあるから安心してね!」
清水は口をヒクつかせながら翔を見る。
「去年まではこんなんじゃなかったんだけどね。
まあ苗字で分かってると思うけど雅人は理事長の息子なんだ。
理事長の野郎が息子が会長になった事で一気に押し付けてきてさ。
おかげで今までの仕事量の11.7倍。
だから皆でストライキおこしてたんだけど清水さんに邪魔されちゃってね。」
にこやかに説明してくれているが明らかに目は笑っていない。
確実にお前のせいだと言われている。
「頑張ってね?
清水さん。」
9割方脅しが入っていたが気付かなかった事にしよう。
静まり返った部屋。
聞こえるのはペンの走る音、キーボードの微かな音、そして息遣いのみ。
半分ヤケクソになりながら清水はキーボードを叩き続けていた。
あれから4時間経ちすっかり外は暗くなっていたがまだ書類は3分の1残っている。
清水は初めて理事長を絞めたくなった。
そんな生徒会役員初日であった。
それと同時に分厚い書類の束が目の前に置かれた。
「…なんすかコレ?」
「今日中に終わらせる仕事ー。
あっ彩ちゃんのは翔ちゃんときっちり2等分してあるから安心してね!」
清水は口をヒクつかせながら翔を見る。
「去年まではこんなんじゃなかったんだけどね。
まあ苗字で分かってると思うけど雅人は理事長の息子なんだ。
理事長の野郎が息子が会長になった事で一気に押し付けてきてさ。
おかげで今までの仕事量の11.7倍。
だから皆でストライキおこしてたんだけど清水さんに邪魔されちゃってね。」
にこやかに説明してくれているが明らかに目は笑っていない。
確実にお前のせいだと言われている。
「頑張ってね?
清水さん。」
9割方脅しが入っていたが気付かなかった事にしよう。
静まり返った部屋。
聞こえるのはペンの走る音、キーボードの微かな音、そして息遣いのみ。
半分ヤケクソになりながら清水はキーボードを叩き続けていた。
あれから4時間経ちすっかり外は暗くなっていたがまだ書類は3分の1残っている。
清水は初めて理事長を絞めたくなった。
そんな生徒会役員初日であった。