SUGοЯοKU


『ピンポンパンポーン。休憩終了。今は、夕方4時でーす。今からは、ルールがかわります。サイコロをふって、でた数ぶんのマスを進むっていうのは、さっきとかわんないけど、今からは、誰のこともまたず、1人ですごろくをしてくださいね!今日の夜7時までこのゲームは、続きます。じゃあみんな、頑張ってねー。ゲームスタート!』

みんな、それぜれの目の前に小さな画面がでてきた。画面上には、またサイコロがうつしだされた。大画面には、さっきのように6人ずつ画面にうつしだされた。明日香は、ボタンを押してサイコロをふった。でた数は、5。マス目にかいてあった、質問はまた、『アイテムカードゲット』だった。真上から紙が1枚おちてきた。紙にかかれた絵は、双眼鏡だった。そうしてすごろくは、スタートした。スタートして、みんなの声が徐々にきこえてきた。

『好きな食べ物は…チョコパンかなぁ…??』

『嫌いな言葉??えー!やっぱり…死ねでしょー。』

『クラスでよくみる光景は、みんなが笑ってる姿!』

みんながマイクをつかって質問に答えるからすごく部屋がうるさくなった。

『…は、嫌い』

『私は、……くんが好きです。』

質問は、違う方向へとかわっていった。明日香もサイコロをふって、マスを進んでいく。質問は、食べ物とかでは、なくなって、人間関係の質問にかわっていった。明日香が止まったマスの質問は、『好きな人は?』だった。

『わっ私の好きな人は…』

一瞬答えるのをやめた。本当に好きな人を答えるべきなのか…。

『私の好きな人は、片山新(かたやまあらた)くん!』

片山新という人は、今人気アイドルグループ、『ROCAL』というグループの1人だった。やはり、このゲームになにかあると思い、本当のことを言わなかった。

『俺の好きな人は、1組の佐藤未織(さとうみおり)ちゃん。』

『えっ?嫌いな人??そんなの答えていいのぉ?えーえー…3組の原口さやかー』

『ウザイやつは、3組の原口さやか。』

『キモいやつ?原口さやかー?!』

『殺したい人は、さやかじゃね??!』

みんな、マイナスの質問には、さやかと答えていった。さやかは、いじめられっ子。さやかは、昔から嫌われていたらしい。高校からさやかと出会った明日香は、さやかが嫌われている理由をしらない。さやかが学校に登校する前に誰かがぜったいさやかの机の上に花瓶にはいったバラがおかれていた。さやかがトイレにいくといろんな人があとをつけて、さやかをトイレに閉じ込める。典型的ないじめだ。制服を毎日汚されて、体育じゃないときもジャージ姿で授業をうけていた。どんなにいじめられてもさやかは、毎日めげずに学校に登校していた。明日香は、たまにさやかと一緒にお昼ご飯をたべていた。そして明日香は、サイコロをふってマスをすすんだ。マス目には、またも『アイテムカードゲット』とかいていた。落ちてきた紙には、爆弾の絵がかかれていた。爆弾…爆弾なんてなににつかうのか…?明日使用するってことは、明日また何かがおこるということなのか…。このカードは、何に使うのか…。疑問だらけだった。次にサイコロをふってマス目をすすんだ。マス目には、『友達として好きなのは?』とかかれていた。友達として好きなは…夏子。でも、みんながさやかのことを嫌っていてさやかがかわいそうだった。だから、明日香は、

『友達として好きなは、夏子とさやかちゃん』

と答えた。その時だれかが

『オレの好きな人は、3組の矢野。』

というのが聞こえた。明日香の顔は、真っ赤になった。別に答えただれかは、告白なんかじゃないと思ってると思うけど、聞いた本人の明日香は、すごく恥ずかしかった。そして、サイコロをふり、マス目をすすんでいった。
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