ロンリーファイター



「……」



可愛い?

可愛い…

可愛い……



「?どうしました?」

「っ〜…トイレ行ってくる!!!」

「?はぁ」



そう席を立ち、バタバタと駆け込んだトイレ。



「…っ…」



そこにあった鏡に写ったのは、真っ赤に染まった自分の顔。



可愛い…可愛いって…

その言葉を頭で繰り返すたび、顔の熱はこれ以上ないくらいに上がる。



(っ〜…心臓に悪い!!)





私のことを見透かしていたり

自然と言葉が出てきたり

聞き慣れない言葉を口にしたり





(…調子、狂うなぁ…)





不思議な、男の子







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