もう一度、キミと。


「でも、それもいいけどさ」


シャっと窓とカーテンを開け、真音は叫ぶ。


「私、青春を謳歌するよー!」


驚いた鳥たちは一斉に飛び立ち、窓のすぐ下の中庭にいた人たちは一斉にこちらを見た。

「ね?だって私たち、華の高校生でしょ?」


私たち、ということは僕も含まれているのか。

「うん、そうだね」

僕らは互いに笑顔になる。


やっぱり、真音には笑顔が一番だ。




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