そばにいるよ。
『えー!?そういうものなの?
でも、上がどっちか、お母さん、決めて欲しいなー?』
チラッと上目遣いで聞いてくる母。
正直、これが、母親というのも、難しい位に、童顔の可愛い顔をしている母。
いろいろと言い方に、困ってしまう。
『んー………あ、そうだ。』
ひらめいたという顔をする紫月。
『紗姫、こっちに来て。』
『………?』
何をひらめいたんだろうと、疑問を持ちながら、紫月の所へ、行く私。
『あのさ…………、』
『……!…なるほどね、よく考えたわね。
良いんじゃない?私も、賛成。』
『だよな。』
ニヤッと、企みの笑みをする、私と紫月。
『何々?お母さんにも、教えてよー。』
二人だけはずるいと、いう顔をする母。
『『勿論、教えるけど?』』
『『『……………』』』
二人の息ぴったりな言葉に、母は目を点にする。
『クスッ……、』
『ハハッ……、』
私と紫月は、余りの息ぴったりに、笑ってしまった。
『……二人とも、本当に、双子ねぇ。』
感心して、頷く母。
その反対に、私たちは、まだ少し笑っていた。
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