空から舞い降りた天使
「あかね、ねぇ、あかね、どうしたの?ボンヤリしてぇ〜」



あかねは一瞬、山下の顔を思い出しながら。



「まだ、その子、校庭にいる?」



窓の外を覗きながら


「まだ、いるみたいやで。あかね…ちょっと…」




あかねはすぐに走りだし、階段を勢い良く、降りていく。




はぁ、はぁっ―‐



校庭についた時には、その子の姿はもうなく



クラスメートの女の子たちが、あっち、あっちと指をさした方向にまた走りだす。





いた…
あの子だよね…



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