向日葵のような笑顔の君へ
メール
「…………」




俺はさっきから自分の部屋で
メールの内容を考えていた。



どうすればいいんだ…??




今まで女になんて興味も無かった俺は
恋をするのも、女にメールをするのも
初めてだった。





こーゆう時、瞬はいいよな…。



瞬は中学の頃から女には慣れていた。
まぁ、色々と問題はあったが…。






「んー…」






マジで悩む…。






「おーい。春。入るぞー」





「あぁ」



ーガチャリー




ドアを開けたのは、
俺の2歳年上の兄、藤原慎也。



大学生で、彼女…てか、女がいる。
瞬と同じで女に慣れてて、
女遊びが激しい。

いつも家に連れてくる女は
違う女ばっか。





「なぁに、悩んでんだ??」




「…別に」





初恋の相手になんてメール
すればいいか分からない、
なんて言えば笑われるのがオチだ。



俺は落ち着くために
コーラを一口飲んだ。





「女絡みか??」



「ブッ」




考えていた事が当てられ
口に含んでいたコーラを吹いてしまった。





こいつは…直感だけはいいんだよな。




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