向日葵のような笑顔の君へ
「まじかよ?!
お前にもついに春が…」





俺の隣でブツブツと意味の
分からない事を言ってる奴
はほっておいて、俺はメールの
内容を考えた。




「んで、どうしたわけよ?」





これは言わなきゃ出ていかないな、と
思い、言うことにした。





「……好きな奴がいんだけど、
なんてメール送ればいいか分かんねぇ…」





「かーわーいー」




女みたいな声を出した兄さん。



だから、言いたくねぇんだよ。

てか、これじゃ俺…
女々しい奴みたいじゃんか…。





「んー…普通に今何してる?とか
今メール大丈夫??とか
でいいんじゃね??

てか、お前可愛いなー」




ワシャワシャと俺の髪を触る
兄さんの手を払った。




まぁ…参考にはなったな。




俺は兄さんを部屋から追い出した。




「よし」





【今、メール大丈夫か?】



俺はメールの内容を読んだ後、
送信した。





…女みてー。俺…。
女に慣れてねぇんだよな…俺って。




< 20 / 94 >

この作品をシェア

pagetop