H.+ (エイチプラス)
「おかえり・・・。あら、唇切れてるじゃない!」
「・・・うん、ちょっと・・・」
最初は私が中々帰って来ない事に苛立ってた家族も、最近は何も言わなくなった。
半分は呆れてるので、半分は裕也が必ず私を捜してくれるから。
裕也は私を見つけられるのに、私は七海を見つけられない・・・。
その、違いはなんだろうか・・・?
「ほら、唇消毒するから・・・」
「いいよ、んなもん・・・」
「女の子なんだから、傷が残ったらどうするのよ!」
お母さんは、私の手を引きソファーへと座らせる。
キッチンの棚の上に置かれた箱から消毒液を見付け、また私の元に近付く。
「・・・泉、あなた明日病院に行かない?」
床に膝をつき、私の傷口をまじまじと見詰めながら、お母さんは言う。
・・・病院?
「なんで?」
「ほら、・・・やっぱり認めたくないのは解るけど・・・。このままの生活じゃいけないと思うのよ・・・」
そうだぞって、テレビを観ていたお父さんが突然話しに割り込んで来た。
・・・私は何処も悪くないのに?
「・・・うん、ちょっと・・・」
最初は私が中々帰って来ない事に苛立ってた家族も、最近は何も言わなくなった。
半分は呆れてるので、半分は裕也が必ず私を捜してくれるから。
裕也は私を見つけられるのに、私は七海を見つけられない・・・。
その、違いはなんだろうか・・・?
「ほら、唇消毒するから・・・」
「いいよ、んなもん・・・」
「女の子なんだから、傷が残ったらどうするのよ!」
お母さんは、私の手を引きソファーへと座らせる。
キッチンの棚の上に置かれた箱から消毒液を見付け、また私の元に近付く。
「・・・泉、あなた明日病院に行かない?」
床に膝をつき、私の傷口をまじまじと見詰めながら、お母さんは言う。
・・・病院?
「なんで?」
「ほら、・・・やっぱり認めたくないのは解るけど・・・。このままの生活じゃいけないと思うのよ・・・」
そうだぞって、テレビを観ていたお父さんが突然話しに割り込んで来た。
・・・私は何処も悪くないのに?