ハートマークの数だけ・・・
「てかさぁ、なーんかハートマーク多くね?」
何気なく言い放った健ちゃんの一言に肩がびくりと震えた。
だってさ、実は同じことを考えていたから。
何てことない文の最後にも必ずついてるハートマーク。
もしかして立川さんも俺と同じ気持ち?とか都合のいい様に解釈しちゃって。
でも現実はそんな甘くないよなーと落ち込んだりしての繰り返しで正直最近の俺はぐるぐると悩みまくっていた。
「ねぇそれってさ、どういう意味だと思う?」
内心バクバク、でもなるべく平静を装って話をふる。
健ちゃんには年上の女の人の幼馴染みがいるらしく、そのおかげで昔から女の子心理を察する力を鍛えられたらしい。
だから女の子が欲しい言葉を欲しい時に厭らしくなくさらりと言える。
それもモテ男の要因だろう。
そんな親友が出す答えによって俺は天国にも地獄にも行けるっ!