恋の扉をこじあけろ
冬実に促されて話そうと口を一度開いたが、いざ話すとなるとなんだか照れ臭くて話せない。
「なんなの?」
「え、えと」
冬実が訝しげにわたしを見ている。
早く言えと。
早く話をしろとその目が言っている。
早く話さないと追い出すぞと。
「あのね…」
「はやく」
まずい、冬実のイライラが頂点にまで登りそう。
冬実の沸点は低いから。
心に決めて、わたしは息を吸い込んで目をきゅっと瞑った。
「わたし、的井先生に恋しちゃったの!」