ねえ、『好き』だよ?
会いに行きます・・・。

ピンポーン...
(って、本当に来ちゃったよォ・・・)
「はいはァーい?」
「あッあの!」
「もしかして、幸に用があるのかしらァ?」
「う・・・。あ・・・。は、い・・・」
「緊張しないで!待ってってね。」
もしかしたら、幸のおかあさんは・・・?!
「あ?なんでだよッ!」
あ、幸の声だ。やっぱ怒ってるのかな・・・?
「どうして、俺の“好きな人”知ってるんだよォー・・・。」

え?今なんつったァ・・・・・・・。
幸のすッ好きな人ッてェ・・・・?

「なんで、“奏”って知ってるんだよォー・・・・・・。」

えぇー?!
そうだったんだ・・・。
幸・・・。

がちゃっ

そう思ってたら、ドアがあいた。
「き、聞こえた?」
「う。。。いやァ~・・・。」
嘘ついちゃった~・・・。ま、身を守るためには・・・こうじゃないとッ!!
照れてる幸をはじめてみた、あたし。


「すッ好き・・・いやァ~・・・。やっぱなんでもない!!!!!」
あ!家の中に入ってった・・・。でも、あたしは、返事をした。
「気になっちゃうなァ♪」
返事せんのかい!

2階のほうをみたら。
(あ、幸がこっち見てるよォ?手を振ってみよ。)

「あははははは。」
手を振ったけど、カーテンを閉められた。
「べェー!」

あたしは、機嫌を悪くしたふりをして帰った。
「う~ッ!可愛かったァ・・・。」
あたしは、あのときの幸を思い出していた。
「んふゥ・・・」
妄想中のあたしには、まわりのこととか、おかまいなし。
「きゃんきゃーんッ☆」
あたしって、やっぱ変だね、幸。


こんなあたしだけど、恋は、一応するよ?―
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