†captivity†(休載)
プチッ
……プチッ?
緒方先輩の頭の方から、何か危ない音が聞こえたような気がする。
「お前、覚悟しとけよ?」
そう緒方先輩が言い放った直後。
ぐいっと脇の下を持ち上げられ……あたしは宙に浮いていた。
ポスン、そのままあたしは緒方先輩の肩へと降ろされ……。
まぁあれです。
あたしは米俵と化したわけです。
「な……!?」
「は!?」
「……」
上から、あたし、知歌、東先輩である。
さすがの東先輩も、驚きで声が出ないようだ。
そりゃそうだろう、あたしだって昨日に引き続き再び担がれるなんて思わなかったし、普通はしない。
「帰る」
そしてそのまま平然と言いやがった緒方先輩は、あたしを担いだまま校門へと向かった。
圧迫されてる腹イタい。
緒方先輩が校門へ向かうことにより、強制的にあたしは後ろを向かされる。
見事にあたしを見たまま固まっている二人は……あたしを助けてはくれなかった。
そして、いつの間にやら校門の外に隠れていた奏多くんは……怯えながらも手を振ってくれていた。
追いかけてほしかった、切実に。