†captivity†(休載)


プチッ



……プチッ?

緒方先輩の頭の方から、何か危ない音が聞こえたような気がする。



「お前、覚悟しとけよ?」



そう緒方先輩が言い放った直後。



ぐいっと脇の下を持ち上げられ……あたしは宙に浮いていた。

ポスン、そのままあたしは緒方先輩の肩へと降ろされ……。

まぁあれです。

あたしは米俵と化したわけです。



「な……!?」

「は!?」

「……」



上から、あたし、知歌、東先輩である。



さすがの東先輩も、驚きで声が出ないようだ。

そりゃそうだろう、あたしだって昨日に引き続き再び担がれるなんて思わなかったし、普通はしない。



「帰る」



そしてそのまま平然と言いやがった緒方先輩は、あたしを担いだまま校門へと向かった。

圧迫されてる腹イタい。



緒方先輩が校門へ向かうことにより、強制的にあたしは後ろを向かされる。

見事にあたしを見たまま固まっている二人は……あたしを助けてはくれなかった。

そして、いつの間にやら校門の外に隠れていた奏多くんは……怯えながらも手を振ってくれていた。

追いかけてほしかった、切実に。


< 226 / 392 >

この作品をシェア

pagetop