†captivity†(休載)
肩にかかった先輩の体重で押しつぶされそうなあたしは、緊張も交じって手汗がヒドイ。
やばい、これ女子としてどうなんだろう。
……そこはでも、運命の人だからまぁ許してほしい。
と、次の瞬間、あたしは緒方先輩の体重に耐えきれなくなり、ソファーに倒れた。
その上から緒方先輩も倒れ込み、顔が急接近した。
その距離、5センチほど。
あれ。
あたし、押し倒された、ので、しょうか……?
「……びっ、くり……しまし、た」
「……あぁ」
「……あ、あの、すみません、重いです」
「そりゃあ、俺も男だからな」
「いや、違くて、近いというか、起き上がってほしいというか……」
「やだ」
「は!?っうぷ」
覆いかぶさってきた緒方先輩が、躊躇なくキスをする。
あたしの本能が告げていた。
ヤバい、何かがヤバいと。
危険信号だと、告げていた。
「おがっ……せんぱ」
「名前」
「……っ心く」
言葉を漏らすことも許さないほど強く求めている癖に、名前を呼べなんてとんでもない要求をされる。
というか、いきなりの展開に理解が追いつかないし、息が苦しい。
心臓も、きゅーって、苦しい。