†captivity†(休載)


「それが何があったのか、緒方先輩だけは悟先輩を受け入れて、最後に茅ヶ崎を受け入れた。茅ヶ崎は恐れられる二人に囲まれて、何もされなくなった」



あの3人が、他の人と一緒にいる所は、見たことがなかった。



奏多くんは、いいかもしれない。

きっと幸せだと思える選択をしたんだと思うから。



でも先輩たちはなんで……人と距離を置くようなことを、しているのか。

あたしにはわからないし、どうにもできない理由があるのかもしれない。



でも……何とかできないかって、いつの間にか考えていた自分がいた。



「これが、俺の知ってる限りの、あの三人のこと。ね、危険でしょ?心が壊れるかもしれないし、殴られることもあるかもしれない」

「それは……」

「それでも和歌は、彼らと居たい?」



あたしは……自分が思っていた以上に、もうあの空間にとけ込んでいたみたいだ。

絶対に危険がない訳じゃない、分かってる。
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