俺がお前の生きる理由。(仮題)
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授業とホームルームが終わり、俺はまっすぐ保健室に向かう。
中に入ると叔母も誰もいなかった。
ベットを覗くとそこには女の姿もない。
保健室に誰かが入ってきた音がし後ろを振り向くと、そこには澄ました顔をし、でもどこか楽しそうな叔母がいた。
「あいつは?」
「あぁ。
ついさっき目が覚めて帰ったよ。
慌ててな。
・・・2年C組 柳瀬 葵(やなせ あおい)」
「・・・」
「あの子の名前。」と言ってニヤッと笑う。
保健室を出て、すぐにケータイを取り出す。
「俺だけど。
至急調べてほしいことがあるんだ。
神矢学園 2年C組 柳瀬葵について・・・。」
ケータイを閉じると1つ息を吐き、歩き始める。