チョコレート*ラブ
私のせいで優子ちゃんが帰っちゃった。
「鈴ちゃん?」
「坂野!?」
藤田君と菅原君の呼びかけに答えないまま……私は泣き続けた。
「藤田、お前が泣かせたの?」
「はぁああ?違う違うっ!泣いちゃったのよ」
……思い切り迷惑かけてる。
帰ろう。
もう、チョコなんていいや。
「す、すみません…帰ります…。す、菅原君ご、めんね」
私は、教室に入って鞄持った。
すると、教室に菅原君だけが入ってきた。
「坂野?」
「…」
「…坂野、落ち着こう?鞄置いて。俺、話聞くから。藤田は帰らせたし」