君が好き
「ちょ、やばい!どうしよ!」
「どうしよ、って…!止めなきゃ!ほら!屋上!!」
さっきの精神的に背中を押された、とかじゃなく
リアルに現実で加藤が俺の背中を押す。
走り出したけど
走り出してみたものの
どうしよう…!
屋上の淵に立つ人。
多分、女の子。
あれは、あれだよな。うん、あれ。
飛び降り、自殺?
「あ!おい!」
そんなことを思っていればたどり着いた屋上。
くそ、なんで鍵空いてんだよ、
つか、なんでフェンスとかついてねぇんだよ
ゆっくりと振り向いた女の子。
随分と幼く見える。
上履きの色を見てみれば
多分、一年生。
その子はどうやら泣いていて、
なんだかすごく悲しい顔をしていて
「はぁはぁはぁ」
知らないうちに置いてきぼりになっていた加藤がやっと着いて
俺の隣に並ぶ。