君が好き
寝転がり、黙って空を見ていた加藤。
俺と高橋さんの会話に時折笑ったり。
だけど、
切なそうに眉を寄せたりして。
「寒くない?」
「はい
床、あったかい」
いつもよりフヤフヤな声でそう言われ
思わず笑ってしまった。
「なんで笑ったんですか」
「別にー」
「なんでーなんでー」
ブツブツ言いながら転がった加藤。
遠い距離が、
ほんの少しだけ近づいた。
だけど、依然、空いた距離は1メートルほど。
この距離を、
今埋めたとしたら。
埋めようと俺が努力して。
加藤は、そんな俺の気持ちは困りますか。
それとも
少しでも。
少しだけでも君の笑顔になれるかな。
「会長」
「ん?」
横を見てみれば
加藤はやっぱり眩しそうに空を見上げている。