君が好き
「よし!偉い」
わざと思いっきり頭をぐちゃぐちゃにしてやると
さっきの微笑なんかより崩した笑みが。
「可愛いじゃん」
思わずこぼした言葉に顔を真っ赤にしてみたり。
もし、加藤が気付かなかったら
無かったかもしれない、この命。
さっきからニコニコとこちらを見ていた加藤の方を向いてみると
「ん?」なんてとぼけている。
それからしばらく屋上の中心でボーっとしていると
ポツリポツリと話し始めた高橋清香。
なんでも、
彼氏にフラれ、クラスでも浮いてて、親と上手くいかない。
さらに今日のテストがボロボロ。
もう、いやになっちゃったんだとか。
「だからって、死ぬなよお前。」
「…はい」
照れたように笑って。
最後にはもう絶対しない、と言ってくれた。
「よし、じゃあ帰れー」
「うん!ばいばーい」
最後にはとんでもなく明るいやつだと言うことが判明したそいつ。
1人でとっとと帰ってしまうのだった。
残されたのは、俺と加藤。