森の人
「ねぇ、どうやってこの牙や爪を剥がすの?」

今度は協力的に、サヤカが言った。

「どうしよう…」

しばらく思案する澤山。

「そうだ!あの槍を使って、まず牙を折ってみよう」

「そんなこと、出来るの?あなたに」

不安そうに澤山を見るサヤカ。

「で、出来ますよ」

そう言って澤山は、空洞の中へ槍を取りに行った。
そして、槍を持ってくると、頼りない手つきで牙を折り始める。

「ねぇ、大丈夫?」

「だ、大丈夫です…よっ!」

「と、取れたーっ!」

「危なっかしいわね」

そう言いながら、折れた牙を取りに行くサヤカ。

「貸して!この牙で、もう一匹の方の牙を取ってみるわ」

澤山から牙を受け取ると、もう一匹の獣の方へ行き、同じ要領で牙を取り始めた。
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