森の人
「助けに行くって言っても、一体、どこに行けばいいのよ?」

辺りを見回すサヤカ。

「奴らの巣に行くんだ」

「どうやって?」

「奴が通った道を辿ろう」

そう言って拓也は、赤い滴が続く先、薙ぎ倒された木々で出来た、獣道を指差した。

「危険じゃない?」

拓也が指差した獣道を見ながら、サヤカが言った。

「森の中はどこも危険だよ」
「やみくもに道なき道を進むより、この道を行く方が確実だ」

「でも、もしいきなり襲われたら」

「一刻を争うんだ!」

真剣な表情で拓也が言う。

「こうしている間にも茜が…」

握った拳が震える。

「大丈夫ですよ。茜さんは、そんな簡単に殺られるような人ではないですよ!」
「早く支度して、助けに行きましょう」

檄を飛ばすコウヘイ。
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