森の人
「でも、あんな巨大な獣が簡単に倒れる程よ?」

「毒があるかもしれない。下手に動かさない方がいい」

そう言うと、拓也は自分の服の袖を破り、傷口の上をきつく縛った。

「何か台になる物は…」

そう言って辺りを探す。

「あれだ!」

洞穴の奥に太い木を見付た。

「澤山君、悪いが、あの木を取ってきてくれ」

「はい」

小走りで木を取りに行く澤山。

そして、すぐ戻ってきて木を渡した。

「ありがとう」

拓也は、澤山から木を受け取ると、コウヘイの上半身を地面に寝かせ、足をそれに乗せた。

「薬草を探してくる」

そう言うと、勢い良く外に飛び出す。


「!」

しかしすぐ様、両手を上げ、後退りしてきた。
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