闇と光 弌【完】
「みんな心配してたんだし、それくらいいいんじゃね?」
ま、確かにな。
「よし、みんなで行くか」
俺の言葉に
「じゃ、みんなに言ってくるよ」
そう言って部屋を出た。
「流星…」
部屋を出ようとする俺を直輝が呼び止めた。
ん?行かないのか?
「直輝も行くぞ」
「あ、あぁ」
俺の言葉に直輝は返事をし、俺達は部屋を出た。
この時、俺が直輝の異変に気付いてれば…。
あの時、直輝の言葉を聞いてから電話に出れば…。
あんな事には、ならなかったのにな……。