ひとつ、ベッドの中
あたし、泣きそうなの……?


そう言う凌ちゃんの目だって、どうしてか切なそうに見えた。



「い…たいからっ」


咄嗟に嘘をつく。


「……」


あたしの言葉に一瞬緩んだ手だけど、離してはくれない。




「ほんとに、痛いっ……」



心が……。

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