ひとつ、ベッドの中
「あのね……宏太君」


サッカー部の練習を見学した帰り道。


並んで歩いていたところへ、あたしから切り出した。


「凌ちゃんとのことで、話さなきゃいけないことがあるの…」

「河村との…?」


少し、宏太君の顔がゆがむ。


だけど、ありのままを話そうと思った。



凌ちゃんが香澄さんに話したのなら、あたしだって…。

< 209 / 423 >

この作品をシェア

pagetop