ひとつ、ベッドの中
第七章

沖縄の夜

待ち合わせ場所の羽田空港は、浮足立ってはしゃぐ同級生たちの声で溢れていた。



凌ちゃんが来るか来ないか。

ドキドキしながら待っていた修学旅行。



なのに。


今日のあたしの足取りは重い。


前夜に、色んな事がありすぎて。




なんとか準備だけは済ませて、ほぼ一睡も出来ずに朝を迎えた。


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