ひとつ、ベッドの中
「もうそれ3回も繰り返してるよ?今度こそダメッ――」


いい加減起きないと学校に遅刻しちゃう。


長い睫毛が協調された美しい寝顔。

天使みたいなその寝顔をずっと見ていたいけど。


心を鬼にして、ガバッと布団を剥ぐと


「――きゃっ……」


伸びてきた凌ちゃんの腕にあたしの体は捉えられ、あっという間に組み敷かれてしまった。

< 387 / 423 >

この作品をシェア

pagetop