キミヲタ!


はっと我に返り、
自分がまだ立ったままだと気がつく。


慌てて座ろうとしたけれど
自己紹介は終わってないし、
それに野崎君も立ったままポカンとしている。



『おいおい野崎ほんとにどうしちゃったのぉー?』


『まさか、一目惚れしちゃった?相田さんに!!』



ひゅー、ひゅー
と男子の野次が止まらない。


気分が悪い。

あり得ないと分かってて言ってるんだ。
私が地味で、モテないの知ってて、


ギャグとして、
人を見下して笑いを取ろうなんて最悪だ。



派手な女子たちが

『やめなよー、相田さんこまってるじゃーん』


とかって笑いながら言っている。
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