鏡の国のソナタ
「だいたい、花南も花南よ! なんで、あいつと行っちゃうのよ! なんで、あいつのこと、あっさり受け入れられるのよっ!」

素奈多は、机の上に飾られた、九嵐先輩の写真を見た。

クランが「ちゅーでもしてろ」と言った写真だ。


「先輩……。優しくて、礼儀正しくて、聡明な九嵐先輩……。あなたのクローンなのに、あいつったら、なんで、あんななの? どうして、いつもケンカになっちゃうの?」

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