鏡の国のソナタ
語気荒く、素奈多は言い放った。


――ニセモノ……!


クランの表情が、一瞬、こわばった。

掴まれた腕がかすかに震えたような気がして、素奈多はクランの腕に視線を落とした。

少しだけ、心が痛んだ。

しかし、クランは相変わらずだ。

「わかってたまるかよ。おまえこそ、夢見てんじゃねーよ」

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