鏡の国のソナタ
素奈多が身動きが取れずにじたばたしていると、クランは、掴んだ腕を引き寄せ、素奈多を抱きしめた。


「責任とってもらうぞ」


抱きしめられた腕の力が強くて、とても逃れることなどできなかった。

怖くなって、素奈多は必死に叫ぶ。


「やめてよっ!」


素奈多は、いっしょうけんめい身をよじった。

でも、駄目だった。

クランは、ソファに素奈多の体を押さえつけるようにしてキスをした。

< 93 / 267 >

この作品をシェア

pagetop