オオカミ君とお姫様
嘘でしょ…‼
[美穂side]
あたしは…桜井美穂。
ごく普通の高校生。
今日から新しい高校生活がはじまる。
新しい制服を着て新しい門をくぐって…。
でも、知ってる人が誰もいない。
あたしは親が離婚してこの街に来たばかりなの…。
本当…最悪…。

先生が
「入学式が始まります。会場へお入り下さい。」
会場へはいると、みんな友達と話していてあたし一人だけぽつん状態になっている。最悪でしょうがない…。
校長の長い話が終わって…

ガラガラー。
…。

あたしは2組だ…。

ドアを開けたら色んな髪色の人がいた。
席を確認しに黒板をみにいくと…。
わぁ…。入学そうそうついてない…。
あたしのよこの席は髪は赤っぽい茶色で周りに女の子が沢山いた。
しかも、あたしの周りの席にはその人だけじゃない。
その人の友達ぽい人が…。いっぱい…。
最悪…‼
席に座ろうとしてもその人の友達が邪魔で座れない。
「すみません。そこあたしの席…。」
教室がすこし静かになった。
「なに?なんた拓斗達に言ってる⁇」
「あんたここら辺の人⁇」
「いや…。あたしは…。」
「まぁ、いいじゃん。ごめんねぇ。」
赤っぽい茶色の髪の人がかばって?くれた。
「すみません…」
あたしはペコっと頭を下げて座った。
「ねぇねぇ。ちょっと話さない~?」
女の子が話しかけてくれた。
「うん。」
「あたし、中村萌奈ていうんだ。あたしもこのクラス知ってる人いないから友達なろ~。」
「えっ‼あっ。よろしくね。あたし美穂って言うの‼」
「萌奈って読んでね~」
「うん‼美穂でいいょ。」
「美穂さっき災難だったねぇ~。」
「ん?なにが?」
「ほら‼さっき拓斗君に…!大丈夫だった⁇あの人有名だよ。周りの友達も。」
「なんで?」
萌奈があたしをじっとみて
「拓斗君はね、女遊び、喧嘩が強いで有名なんだよ。拓斗君だけじゃなくて周りの友達もかっこいいから余計に有名なんだよ~」
確かにみんなかっこよかったなぁ…。
でも、あたしにわ関係ないことだけどね。
「とりあえず、気をつけとった方がいいかもねぇ~。」
大丈夫…。大丈夫…。
萌奈と話しながら教室に帰った。

先生の話を聞き流しながら萌奈を見ていた。
萌奈はめっちゃ可愛い。
身長は150くらい⁇
目が大きくて、モテるんだろうなぁ。


「さっきはごめんねぇ。」
後ろを振り向いたら拓斗って言う人がいた。
「あっ…。」
「君、俺のことしってる⁇」
「さっき、萌奈から聞きました…。」
「そっかぁ。じゃぁさ、俺のこと知ってもらうために今から遊ぼうよ~。」
「えっと…。あたしですか?」
「そうだよぉ。笑」
拓斗君は笑っている。
どうして、あたしなの⁇
「萌奈ちゃんも一緒でいいからさ。」
そこに、萌奈がきた…。
タイミングよすぎるよ…。
「なんの、話してるのぉ?あやしいなぁ二人して~。笑」
「おっちょうどいい~。萌奈ちゃん今日みんなで遊ばない⁇」
「あっ。ごめんねぇ。今日はちょと…。美穂行ってきたら⁇」
えぇー‼
いやいや。
「じゃぁさ、美穂ちゃん♫決定~」
うそぉー。

そんなこと言っていたら後ろから拓斗っていう人の友達三人がきた。
「拓斗~また、女の子くどいてんの⁇」
「またって言うなって。
そういえば名前なんて言うの⁇」
「桜井美穂です…」
「美穂ね♫」
「美穂ちゃんっていうんだぁ。俺、龍‼よろしくね♡」
龍君は女の子みたいに可愛い…。
「俺は剛…よろしく」
剛君は無口でクール…
「俺はりょうま。」
りょうま君はちょとワイルドで怖いかも…
「えっと…。拓斗君、龍君、剛君、りょうま君……」
「君づけやめろ。拓斗でいいから。」
「おれも、龍でいいよぉ♡ねぇ、剛、りょうま⁇」
「うん。」
「了解です」

あたしはどこに行くかもわからなくてみんなの話を聞きながらついていった。

「こ~こ~♡」
龍が言う。可愛いすぎだよ…
見ると普通のアパート…?
「ここ俺ん家」
「えっ⁈あの…やっぱりあたし遊ばれてるんですか?」
「普通にみんなで話したりするだけだよ」
剛君が少し笑って言う。

ガチャ…

「お邪魔します…」

「何飲む?」
「酒‼♡」
「はいはぃー。美穂はジュース?」
「あっはい…」
拓斗があたしにオレンジジュースをなげてくれた。
「あっありがと」
「いーえ」
拓斗が笑った…。なんか、いいな…。
「美穂ちゃんは彼氏いるの⁇」
と龍。
「えっ、いないよ‼」
「美穂ちゃん可愛いのに♡ねぇ拓斗⁇」

ぶっっ

拓斗がお酒を吹き出した。
「俺にふるんじゃねぇよ。」
「あは♡拓斗照れちゃって♡。あのね、美穂ちゃん拓斗ね教室で君と話した後ね……」
「龍それ以上いったら退場だかんな‼」
「あっごめんね。」
えっなに?なに?
めっちゃ気になるよ…!
「美穂気にしなくていいから」
「うっうん」
そんなこと言われても困るよ…。
なんなの…‼


そんなことを言ったりしながら話してたらもぅ夜の9時になっていた…
「そろそろ帰ります…」
「えっ⁇もぅ?」
「じゃぁさ俺おくるよ。」
そう言ってくれたのは拓斗だった。
「えっ⁉」
「ほら、行くぞ」
そう言って、手をひかれた…
えっ、手…
なんだろう…
わけわかんなぃ。
手からドキドキが伝わりそうで怖かった…
「じゃぁ、またね♡また、遊ぼ‼あっ!
美穂ちゃん、敬語はこれからなしだからね♡」
「あっはい‼さよならです。」
「また、敬語‼」
みんなで笑ってた。
「ほら、行くぞ」
「美穂ちゃんばいばぁい」
みんなが手を振ってくれてあたしも返した。



まだ、手をつないだまま。
このドキドキが伝わらないで。
お願い…。
「寒い?」
「あっちょっとだけ」
そう言うとつないでた手を拓斗のポケットに…。
えっ。
なんか、なれてるなぁ…。
でも、ドキドキがとまんなぃ。
会話があんま続かないまま家についた。
「今日はありがと。楽しかった。」
「おぅ!また、遊ぼ。あと…龍が言ってたことは気にすんなよ。」
「うん…。またね。」
……。

ドキドキがおさまった。
なんだったんだろぅ。
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